ハンドソーンウェルテッド

HOME | コンセプト | ハンドソーンウェルテッド

Hand Sewn Welted

ハンドソーンウェルテッドの特徴
ハンドソーンウェルテッド

数百年変わらぬ唯一無二の製法。

 
 
世の中に電気がなく、機械も少なかった時代に靴は庶民にとってかなりの高級品でした。
一足の大事な靴を何度も修理しながら、より長期間履き続けるために工夫を繰り返し完成された製法がハンドソーンウェルテッド製法です。
靴の底材部品の、どのパーツが消耗劣化しても他の底材パーツやアッパー(甲部の革)のダメージを最小限にとどめたパーツ交換ができます。
 
ハンドソーンウェルテッド製法は、中底(足に接するパーツ)に4〜6mm厚の革を用い、中底の細部を包丁で加工してウェルト(中底とソールを縫い合わせる仲介パーツ)を手で一針ずつ縫い合わせていきます。
職人が一針ずつ手作業で縫い合わせているハンドソーンウェルテッド製法は、修理交換時にも全く同じ縫い穴を拾いながら縫い直すことができます。
これは機械製とは大きく異る点の一つです。
 
手縫いを行うために上記のような厚い中底を使用するので、履き続けていくと荷重でによって革繊維が沈み込んでその人の足型をコピーします。
また、機械製の靴は作業工程途中で木型(靴型)を抜くことがありますが、この製法は完成時まで木型を入れたままにするので成型力は抜群です。
手の込んだ製法の特徴から、釣り込み(アッパーを木型に添い合わせる工程)も手釣りのケースが多く、こちらも機械式の釣り込みより木型の再現性が圧倒的に高くなります。
 
手作業が多く高価な製法ですが、優れた製法である事と素材にも最高級のものが使われるケースが多いので、長く履き続けることのできる靴として世界中の多くの愛靴家の方たちに支持され続け、且つオーダーメイドに最も適した最高峰の革靴の製法であると言えます。

Good Year Welted

グッドイヤーウェルテッドの特徴
グッドイヤーウェルト

ハンドソーンウェルテッドの大量生産化から考案された機械式製法

 
 
 
1879年にチャールズグッドイヤーJr.が特許を得たグッドイヤーウェルテッド製法は、ハンドソーンウェルテッドのスクイ縫いを大型ミシンによるツマミ縫いに変更するためにリブと呼ばれるテープを中底に貼り付けています。(上記写真の白いパーツ)
リブ自体に5mm程度の高さがあるので、中底には2mm程度のものが主に使われています。
その高さゆえに中物としてソールとの隙間に詰めるコルクの層が厚くならざるを得ないので、出来上がった靴は見た目がやや厚く屈曲性も硬めに仕上がってしまいます。
しかし、ハンドソーンウェルテッド同様にウェルトを使用しているので、ソールやウェルトの交換時には同じ穴は拾えないとしても、他の機械式製法と比較してアッパーのダメージが少なく、修理の多様性はあります。
釣り込みや出し縫い(ウェルトとソールを縫い合わせるアウトステッチ)も機械式であることが多いので、木型の再現性や修理時のパーツのダメージはハンドソーンウェルテッドのそれと比較すれば劣ってしまいますが、機械式の靴製法の中では最も長く履き続けることのできる、とても優れた製法の一つであることに間違いありません。